文教大学学園は1927年の創立以来、大学を中核として付属幼稚園から大学院までを有する学習者数1万人の総合学園に発展し、2027年には100周年を迎えます。こうした学園の発展はひとえに関係各位のご支援の賜物であり、厚く御礼を申し上げます。
昨今の社会情勢は、18歳人口の急激な減少期への突入やグローバル化、IT化、AIの進歩等の様々な大きな変化に加え、新型コロナウイルス感染症の影響により、学校法人の運営に大きな影響を及ぼしてきました。この教育機関を巡る環境の大きな変化によるこれまでにない他校との競争激化の中で、学園の永続性を追及・担保するためには、「将来の学園のあるべき姿、そこに到達するための道筋を主体的に描く工程表」の重要性が更に高まり、学校法人がより社会からの信頼と支援を得ていくためには、中期経営計画を通して、社会に対し、学園の目指す方向性や具体的計画等、「社会的存在意義」を示すことが強く求められています。
そのような状況下、学園は中期経営計画として2009年から「第1次中期経営計画(2009-2012)」、「第2次中期経営計画(2013-2016)」、「第3次中期経営計画:文教アクションプラン2021(2017-2020)」を3期12年間にわたり推進してまいりました。
今般、新たな中期経営計画となる文教大学学園経営戦略第4次中期経営計画『BUNKYO ACTION PLAN 2025』を策定いたしました。
『BUNKYO ACTION PLAN 2025』の構造は、第3次において実行した「各校の改革の実質化を図るために、各校の主体性を重視し、各校における具体的な目標や事業計画(アクションプラン)を主体となる各校が策定・実行、経営は組織や財政、教育環境等の面で各校を下支えする構造」の枠組みを踏襲しながらも、浮かび上がった各種課題を改善し、より教職員が主体的に推進できる計画としています。
学園のミッションは「人間愛の教育」、長期ビジョンは「教育力トップを目指す」で、4年後の目標は「総合学園の維持・発展:ていねいにたくましく育てる文教を実践し、トップクラスの教育機関を実現する」、達成指標は「学習者1万人以上、学習者の満足度90%以上」となります。
その学園の達成指標を実現するために、各校単位で4年後の目標と達成指標を掲げ、カテゴリーごとに「4年後の具体目標」が示され、「アクションプラン、具体的な取り組み内容、実施スケジュール、実行体制、各アクションプランの達成指標等」を策定しています。目標達成に向けて、大学新キャンパス開設を契機として、大学だけではなく付属学校も含めた学園全体における志願者獲得や教育力、進学実績、就業力の向上、経営における財政基盤の安定や組織ガバナンスの強化、各校の連携等の計画を着実に実行してまいります。実行後においては、毎年1回アクションプランの進捗や達成状況のチェック並びに必要があれば改善する等を繰り返しながらPDCAサイクルを回していきます。
学園の4年後の目標を達成させるべく、教職員が一体となって、計画を実行してまいりますので、引き続き、皆様のご理解、ご支援をお願い申し上げます。